9月8日 ラグビーワールドカップが開幕しました。
幸運なことに、私は2015年イングランド大会、2019年日本大会の2大会に帯同をさせて頂きました。
今回は、ラグビーワールドカップについて少しお話しできればと思います。
 


ラグビーワールドカップは、オリンピック、サッカーワールドカップと共に世界三大スポーツイベントと言われています。
前回の大会は、日本開催となり非常に盛り上がったことは、皆さんの記憶にあるところだと思います。 2019年11月3日、ワールドラグビー会長サー・ビル・ボウモントが記者会見で「2019年日本大会はおそらく過去最高のラグビーW杯として記憶されるだろう」と語り、チケットの完売率、ファンゾーンに集まった観客数、テレビ中継の視聴率などが他大会の記録を超えたことについて、「素晴らしく、謙虚で歴史的なホスト国であった日本と日本人に心の底から感謝したい」とコメントしました。
 


ところで、ラグビーワールドカップは、オリンピックや他競技のワールドカップ比べ大きく異なる点があります。
それは、開催期間です… 以下をご覧ください。

2022FIFAワールドカップ:2022年11月20日–12月18日=29日間
2021東京オリンピック:2021年7月23日–8月8日(競技は7月21日から)=19日間
2023FIBA ワールドカップ:2023年8月25日-9月10日=17日間

2023ラグビーワールドカップ:2023年9月9日-10月29日=51日間

そうなんです、ラグビーワールドカップは、もし決勝戦まで残ると、約2か月間その国に滞在して、生活とトレーニングと試合をしていかねばならないのです。つまり、選手もスタッフも肉体的にも精神的にも非常にタフであることが求められます。

当然のことながら、周到な準備が必要になってきます。開催国の文化や滞在する街のこと、気候、料理、やホテルから練習会場、スタジアムまでの移動距離や時間、滞在ホテルのベッドの大きさにやバスタブの有無にいたるまで、細部にわたる情報収集と準備が必要になってきます。
事実、2015年イングランド大会開幕の約半年前に、私達日本代表スタッフと代表候補選手は、ご当地イングランドに下見のためだけに渡航しました。大会本番と同じホテルに泊まり、同じベースキャンプ地でトレーニングを行い、全ての試合会場を視察しました。

当時は、「ここまでやる必要ある?」と疑問に思ったものでしたが、実際、大会が始まってみると、本当に事前視察をして良かったと思うことが多々ありました。
一番は、どこに何があるかがわかっているので準備や行動を無駄なく行えたということ、無駄のない動きができたことで、より一層選手に対するサポートにフォーカスすることができたということが挙げられます。恐らく、選手達も初めての場所ではないということで、かなりストレスが軽減されていたと思います。
想定外だったのは、開幕戦前日にドーピングの競技外検査がホテルまで来たことでしょうか…
 

2023ラグビーワールドカップフランス大会、恐らく、このブログがアップされるのは、決勝トーナメントが始まるころだと思います。
今、勝ち残っている国は、様々なアクシデントに備え、周到な準備をしてフランスに乗り込んでいるはずです。
果たして、どの国が優勝するのか??? 私の予想は…

Bonne chance !!
 

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