「今年の夏は、本当に暑いね・・・」
ここ数年、毎年のようにこんな言葉を口にしている気がします。
でも、確かに今年は暑かった!!

 
そして、今年の夏もスポーツイベントが目白押しでした。オリンピック・パラリンピック、高校野球甲子園大会、インターハイなどなど熱い戦いが繰りひろげられました。
私もご縁があり、パリに行って参りましたが、本当に暑かった。滞在した施設の部屋にはエアコンが無く、とてもとても暑くて、毎日汗だくでした。
そんな酷暑の中で行われるスポーツ現場で、やはり心配なのが熱中症です。

  

  

私は高校野球の大ファンで、春・夏共に甲子園大会を欠かさずテレビ観戦しています。高校野球連盟は、白スパイクの着用や昨年からクーリングタイム導入、そして今年からは2部制の導入など熱中症対策をすすめています。
高校球児を守るという意味では非常に素晴らしい取り組みであると思います。

  

ただ、今年観ていて感じた個人的な印象は、「脚が攣っている選手が非常に多いこと」「クーリングタイム後に攣る選手が多いこと」でした。

  

大会後、高野連は、
「今夏の甲子園では熱中症が疑われる選手が56人、延べ58件に上った。このうち、37件は試合中に足がつるといった症状が現れた。試合後や試合後のクールダウン中に症状が見られたのは21件だった。」
と発表しました。
昨年は、「選手34人が熱中症の疑いで理学療法士の処置を受けた。担架で運ばれる選手もいた。また観客ら241人が救護室で手当てを受けた。」(東京新聞より)
となっており、昨年以上に熱中症症状の選手が多かったことは明らかです。

  

  

Sportsgraphic Numberにて、間淳氏は
「選手の体調面を心配して高野連が策を講じる方向性は間違っていないし、観客やアルプススタンドへの応援に駆けつける生徒への考慮もしなければならない。ただ、熱中症を引き起こす原因の分析をし、球児の本音に即した手段になっていなければ、中身が伴わない表面的な改革に終わってしまう。」
と述べています。

 
個人的に全く同感です。
注目したいのは、グラウンド上の選手だけではなく、観客の熱中症搬送者が多いことです。

  

暑い中であろうとも、選手は聖地・甲子園でプレーしたいと思います。
観客も含めて、安心安全に高校野球を満喫できるよう対策が必要です。
高野連にだけに任せるのではなく、プレーする選手達、チーム関係者はもちろんのこと、観客自身も真夏の観戦に向けた準備(体調管理など)が必要なのではないでしょうか?


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