第32回 第32回 ノーベル賞について

今年もノーベル賞発表の季節がやってきました。
私がこのブログを書いている今まさに2025年ノーベル賞生理学・医学賞が発表されて、日本人の坂口 志文先生が受賞の一報が入ったところです。

 

そもそも、ノーベル賞とは?
ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベル の遺言に基づき創設された国際的な賞です。人類の発展に最も貢献した人物や団体を顕彰することを目的とし、1901年から授与が始まりました。
ノーベルの遺言には、「自分の財産を基金とし、毎年人類に最大の貢献をした者に賞を与える」と記されており、この遺言に基づき、ノーベル財団が1900年に設立され、翌年の1901年から授賞が開始されました。世界で最も権威ある賞の一つとして毎年注目されています。

 

創設当初は、自然法則の発見などに関する「物理学賞」、化学における功績に対する「化学賞」、医学や生物学の進歩に関する「生理学・医学賞」、人類に貢献する文学作品に対する「文学賞」、平和への貢献に対する「平和賞」の5分野で始まり、1968年に「経済学賞」が追加されました。
12月10日(ノーベルの命日)に授賞式が行われ、賞金は約1,100万スウェーデンクローナ(約1.6億円)です。因みに、この賞金は、日本においては非課税だそうです。(経済学賞を除く)

125年の歴史の中で、日本人で初めてノーベル賞を受賞したのは 1949年の湯川秀樹博士「物理学賞」で、昨年2024年までの間に日本の団体や日本人が受賞したのは32件、最も多いのが「物理学賞」で、「経済学賞」は未だ受賞者はいません。

 

ノーベル賞とスポーツの関係を視てみると、フィリップ・ノエル=ベーカー(Philip Noel-Baker)がいます。彼は、スポーツ界から唯一ノーベル賞を受賞した人物として知られており、競技者としての実績と平和活動の両面で功績を残しました。
彼は、1920年 夏季オリンピック アントワープ大会で陸上1500m銀メダルを獲得し、平和活動家・政治家であり国際連盟の創設に尽力し軍縮や反核運動を推進、そして「国際平和と軍縮への継続的な貢献」が評価され、1959年にノーベル平和賞を受賞しています。
オリンピックが平和の祭典と言われるように、オリンピック憲章には、人間の尊厳を重んじ、平和な社会を推進するためにスポーツを活用することが目的と記されています。 スポーツと平和の理念は密接に関係しており、今後もスポーツを通じた社会貢献が評価される可能性があります。


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