
アスレティックトレーナーとしてスポーツ現場で活動していると、様々な決断を迫られることが多々あります。「やるのか?やらないのか?」「できるのか?できないのか?」「行くのか?行かないのか?」人生は常に決断の連続なのです。
アスレティックトレーナーととして、最も悲しいことは、選手がケガで試合に出られない、練習ができなくなってしまうこと。ましてや、ずーっと頑張ってきた選手であれば尚更です。

報道によれば、遠藤選手は、今年2月のリーグ戦で左足の甲をつなぐリスフラン靭帯を断裂。実際は全治6か月の怪我だったため、リバプールと日本代表のドクターに手術の見解を聞き、結果、緊急帰国を決断しました。
W杯に間に合わせるため、日本代表のドクターが提示した人工靭帯を入れる手術を自ら選択。リバプール側もW杯出場のために快く後押ししたとのことです。
リハビリのスケジュールはタイトで、5月24日のプレミアリーグ最終節ブレントフォード戦でベンチ入り。慎重に調整を進めていたなかで、5月31日に国内で行われたアイスランド戦で先発出場しました。約3か月半ぶりに実戦復帰しましたが、試合中に同箇所に違和感を覚えて、前半だけで交代することとなりました。(2026.6.12FOOTBALL ZONE編集部)
日本代表チームのメディカルスタッフは、受傷直後から入念に復帰プランを考えて、常にコミュニケーションを取りながら遠藤選手の状態を把握していたことでしょう。
場合によっては現地に赴き直接確認する作業も行っていたと想像ができますし、代表チームのキャプテンであり、ワールドカップに間に合うのか間に合わないのか?様々なプレッシャーや苦悩もあったであろうと想像できます。
私も2015年、2019年のラグビーワールドカップの直前に同じような状況を経験しました。チームドクター、コーチ陣、所属先など選手を取り巻く様々な人達と情報共有しながら決断を迫られる機会がありました。ましてや、大会直前のケガであれば、早急に決断をしなければなりません。
大会中に復帰できれば良いのか?初戦に間に合わなければ離脱とするのか?様々なシチュエーションを想定して、関係者と話す必要があります。
とはいえ、そういった状況下で一番つらいのは選手自身であることは言うまでもありません。最終的な決断、決定をするのはチームの指揮官であり、その決断に至るまでには、メディカルとしての決断もあったわけで、苦渋の選択、大きな決断であったであろうと思います。

今日、初戦のオランダ戦、ベンチに遠藤選手のユニフォームが飾られている映像を視て、自分自身の過去の経験を思い返しながらこのブログを書いています。そして、今日の試合でも、久保選手が負傷退場となりました。この後、メディカルスタッフの決断、チームの決断、多くの決断がまっていることでしょう。
最高の景色を見るためには、様々な多くの苦しい決断を強いられると思いますが、喜びはそんな苦しみを忘れさせてくれます。
「最高の景色を!!」応援あるのみです!!